「算命学で、仕事の星を調べたい」と思って検索すると、星ごとに向いている職業が並んでいることがよくあります。貫索星なら職人、車騎星なら営業、玉堂星なら教師。
でも、同じ星を持っている人がみんな同じ職業に向いているわけではありません。算命学の星が表しているのは、職業というより、その人が力を出しやすい動き方です。
この記事では、算命学の十大主星10種類を、仕事での持ち味と、力が出る条件・出にくい条件で整理します。あわせて、同じ星でも「どの位置に出ているか」で、仕事での出方が変わることを書きます。
先に結論
星の名前より、「どこに出ているか」で仕事の顔が変わる
- 仕事の星の見方
- 胸の星(中心星)が働き方の軸、東の星が仕事の場での顔。攻撃本能の星は、役割や責任の持ち方を表す。
- 十大主星
- 10の星は、どれにも力が出る条件と出にくい条件がある。良い星・悪い星はない。
- 位置で変わる
- 上司の前・同僚の前・部下の前で、出てくる星が違う。同じ人でも、立場によって別の力を使っている。
算命学でいう「仕事の星」とは
算命学では、生年月日から「人体星図」という図を出します。体の五つの位置(胸・頭・腹・左手・右手)に、十大主星のどれかが一つずつ入ります。
「仕事の星」という言い方には、いくつかの見方があります。
- 胸の星(中心星):その人の本質で、働き方の軸になる星
- 東(左手)の星:同僚や仲間など、横のつながりの中で出る星。仕事の場での顔として読むこともある
- 攻撃本能の星(車騎星・牽牛星):どの位置にあっても、役割や責任、仕事への向き合い方を表す星
どれか一つだけを見るより、この三つを合わせて見るほうが、仕事での自分の姿に近づきます。
十大主星10種類と、力が出る働き方
ここからは、十の星を五つの本能ごとに見ていきます。どの星にも、力が出る条件と、出にくい条件があります。
守備本能:貫索星・石門星
貫索星は、自分のペースを守りながら、一つのことをやり抜く星です。人に合わせるより、自分で決めた手順で進めるときに力が出ます。専門を一人で深める仕事や、裁量の大きい仕事に向いています。逆に、細かく指示されたり、進め方を途中で何度も変えられたりすると、力が出にくくなります。
石門星は、仲間との和をつくりながら、人をまとめる星です。対等な仲間と一緒に進める場面や、人と人をつなぐ役割で力が出ます。上下関係だけで動く組織や、ずっと一人でこなす作業では、持ち味が使われにくくなります。
伝達本能:鳳閣星・調舒星
鳳閣星は、物事をおおらかに受け止め、楽しさや面白さを自然体で伝える星です。話す・書く・人に説明する仕事で力が出ます。ゆとりのある雰囲気の職場で持ち味が生き、締め付けが強く、常に急かされる環境では、らしさが消えてしまいます。
調舒星は、繊細な感性で、物事を深く感じ取って表す星です。一人で作り込む仕事や、感性が求められる仕事で力が出ます。自分のこだわりが尊重されることが大切で、雑な進め方や、大人数で意見をまとめる場面が続くと疲れやすくなります。
引力本能:禄存星・司禄星
禄存星は、人を惹きつけ、人の役に立つことで力が出る星です。お客さまや周りの人の反応が見える仕事、人を集める仕事、面倒を見る役割で持ち味が生きます。誰の役に立っているのかが見えない仕事では、張り合いを失いやすくなります。
司禄星は、コツコツと積み上げ、手元のものを堅実に守り育てる星です。記録や管理、長く続けることで価値が出る仕事で力が出ます。積み上げたものが評価される安定した環境が合い、急な方針転換や、短期の勝負ばかりが続く場所では落ち着きません。
攻撃本能:車騎星・牽牛星
車騎星は、目標に向かってまっすぐ、すばやく動く星です。現場の最前線や、成果がすぐに見える仕事で力が出ます。やることがはっきりしているときに強く、根回しや、決まるまで待たされる時間が長い仕事では、力を持て余します。
牽牛星は、責任感が強く、任された役割をきちんと果たす星です。組織の中で役割と評価がはっきりしている仕事、信用が大切な仕事で力が出ます。役割があいまいなまま働くことや、努力が評価されない環境は、この星の人にとって大きな負担になります。
習得本能:龍高星・玉堂星
龍高星は、体験から学び、新しいやり方を切り開く星です。新しいことを始める仕事、変化の多い仕事、外の世界に出ていく仕事で力が出ます。同じことを同じやり方で繰り返す仕事が続くと、息苦しさを感じやすくなります。
玉堂星は、筋道を立てて学び、知識を深めて人に伝える星です。専門知識を扱う仕事、教える仕事、じっくり考える時間のある仕事で力が出ます。理屈の通らない指示が続く場所や、学ぶ時間がまったく取れない忙しさの中では、持ち味が生きにくくなります。
上司の前・同僚の前・部下の前で、出る星が違う
人体星図の五つの位置には、それぞれ意味があります。仕事の場面に置きかえると、次のようになります。
人体星図の五つの位置と、仕事での意味
- 胸(中心)中心星あなた自身本質であり、働き方の軸。どんな仕事でも、最後に戻ってくる力。
- 頭(北)目上との関係上司の前上司や先輩、取引先の目上の人に向き合うときに出る力。
- 左手(東)横のつながり同僚の前同僚や仲間、同じ立場の人と働くときに出る力。仕事の場での顔。
- 腹(南)目下との関係部下・後輩の前部下や後輩を育て、任せるときに出る力。
- 右手(西)家庭との関係家族の前家族やパートナーの前での自分。仕事の外の顔。
たとえば、車騎星が頭(上司の前)にある人は、上司に対して率直で、指示を受けたらすぐに動く部下になりやすい。同じ車騎星でも、腹(部下の前)にある人は、部下に対して自分が先頭に立って引っ張る上司になりやすい、と読みます。
同じように、石門星が左手(同僚の前)にある人は、同僚の輪の中で自然と人をまとめる役に回ります。玉堂星が頭(上司の前)にある人は、上司や先輩から教わることで伸びる、学ぶ姿勢の強い部下になりやすいと読みます。
一人の人が、上司の前・同僚の前・部下の前で、違う星の力を使い分けています。「職場ではしっかりしているのに、後輩の前だと強く言えない」というようなずれは、位置ごとの星の違いから説明できることがあります。
星の強さも、働き方に出る
算命学には、十大主星のほかに「十二大従星」という星もあります。十大主星が「どんな力か」を表すのに対して、十二大従星は「その力をどのくらいの強さで、どんなふうに出すか」というエネルギーの大きさを表します。
十二大従星は、人生の初年・中年・晩年の三つの時期に一つずつ入ります。仕事でいちばん長い時間を過ごす中年期の星は、働き盛りの時期に、どのくらい自分から前に出るか、どんな役回りで力を出すかの目安になります。
同じ車騎星の人でも、中年期の星のエネルギーが大きい人は、自分から最前線に立って周りを引っ張ります。エネルギーが穏やかな人は、同じまっすぐさを、持ち場を丁寧に守る形で出します。
もう少し、考えてみる
仕事に向いていない星はあるのか
ありません。十大主星のどれにも、力が出る条件と、出にくい条件があるだけです。
「自分の星は仕事向きではない」と感じるときは、星が悪いのではなく、いまの働き方が、その星の力が出にくい条件になっている可能性があります。上に書いた「出にくい条件」に心当たりがないか、一度照らしてみてください。
同じ星が二つ以上ある
五つの位置に同じ星、または同じ本能の星が重なっている人は、その性質が強く出ます。どの立場にいても同じ力で押し通せる強さがある一方で、場面に合わせた使い分けが苦手になることもあります。
重なっている本能の力が出る条件を、仕事の中で意識して用意すると、力を出しやすくなります。
占いのサイトによって、自分の星が違う
算命学は、流派によって計算の細かい決まりが違います。特に、生まれた日が季節の変わり目(節入り。毎月4〜8日ごろ)に近い人は、どの蔵干(干支の中に含まれる要素)を使うかの決まりの違いで、星が変わることがあります。
複数のサイトで星が違うときは、どちらの星の説明が、実際の自分の働き方に近いかで見比べてみてください。どちらの説明にも当てはまる部分があることも、珍しくありません。
算命学の星は、向いている職業を決めるためのものではなく、自分がどんな条件で力を出す人なのかを知るための地図です。星の名前を覚えるより、その星がいまの仕事のどこで使われているかを探してみると、明日からの働き方が少し変わるはずです。


