ストーリーに「そのお店、気になってた」と返事が来た。
そこから、ほとんど毎日DMをしている。仕事が終わった話も、週末に見た映画の話もする。寝る前に彼の名前が画面に出ることが、少しずつ楽しみになっている。
でも、LINEを聞かれるわけでもない。二人で会う話も、出そうで出ない。
こんなに話しているのに、私たちは何なのだろう。
男性側から少し率直に考えてみると、「あなたと話し続けたい」と「あなたと付き合おうと決めている」は、同じではありません。相手の中では矛盾していない行動が、受け取る側には期待と不安の両方を生むことがあります。
ここからは、私自身の感覚も交えて書きます。男性全員の心理を代弁するものではありませんが、女性側からは見えにくい受け取り方を考える手がかりになればと思います。
毎日DMするなら「なし」ではない。ただ、本命とは限らない
私の感覚では、会いに行かない理由は、本当に忙しい、今は何か事情があってタイミングが合わない、恋愛としてはそこまで気持ちが向いていない、といったところにあると思います。
ただ、相手からも毎日DMが来て、会話を続けようとしているなら、少なくとも自分の中で完全に「なし」の相手ではないのだろう、と私は受け取ります。
けれど、ここでいう「なしではない」と「本命」は、かなり違います。
もっと知りたい恋人候補なのか。話せると楽しい相手なのか。自分が寂しいときや都合のよいときに、応じてくれる存在を残したいのか。毎日DMするという行動だけでは、そこまでは分かりません。
自分との接点を残したいことと、自分を大切にする関係を選ぼうとしていることは、別です。
Instagramでは、ストーリーや送られてきた動画が、そのまま話題になります。「何を話そう」と考えなくても、「これ、好きそう」で会話が始まる。だから、日数が積み重なっても、本人はまだ「気軽に話す相手」という感覚でいることがあります。
受け取る側は、毎日自分のために連絡をしてくれていると感じる。送る側は、投稿を見た流れで話している。この違いだけでも、二人の親しさの受け取り方には差ができます。
それは、届いた言葉が全部嘘だったという意味ではありません。会話を楽しむ気持ちはあっても、恋愛としての答えはまだ出ていないことがある。 まず、そこを分けておきたいです。
その人は、あなたにだけではなく、人との距離を縮めるのが上手なのかもしれない
質問してくれる。小さな変化に気づく。褒めるときに、こちらが嬉しくなる言葉を選ぶ。
そういう人に惹かれるのは、自然なことです。
ただ、少し耳の痛い話をすると、自分が特別に扱われていると感じた理由が、相手の「人付き合いの上手さ」だった可能性もあります。
人から好かれる人の中には、相手が話しやすい問いを投げたり、以前の話を覚えていたりすることを、友人にも自然にできる人がいます。ここでいう「モテる」は、恋人の数ではなく、人に親しさや心地よさを感じさせる、という意味です。
その人にとっては普段の接し方でも、好きになりかけている側には、一つ一つが特別な意味を持ちます。
たとえば、「髪切った? 似合ってるね」と褒められることと、「前に行きたいと言っていた展示、来週一緒に行かない?」と予定を提案されること。どちらも嬉しいけれど、後者には、二人の時間をつくろうとする動きも含まれています。
だから、他の女性への接し方を見張って、特別さを採点する必要はありません。見るなら、感じのよい会話に加えて、自分との関係のために何を引き受けているかです。
会話が上手な人は、その上手さをいったん差し引いて見る。文章が不器用な人は、短い返事だけで切り捨てず、実際の約束や配慮も見る。私は、その方が相手を見失いにくいと思います。
- 投稿に毎回返事をくれる
- 投稿のない日にも、相手から話しかけることがあるか。
- 「今度行こう」と言う
- 予定を具体的にする話にも、相手が参加しているか。
- 会話が優しく、楽しい
- こちらが希望を伝えたときにも、尊重してくれるか。
どれも一回で脈あり・脈なしを決める基準ではありません。やり取りを重ねたときの違いを見るための手がかりです。
誘いたいけれど、誘ってよいか分からない人には
会う話が出ないと、興味がないのだと思いたくなります。でも、断られるのが怖い、急に誘うと警戒されそう、あなたが会いたいと思っているか分からない、というためらいもあり得ます。
相手からも会話が始まる。こちらの予定を聞く。話題のお店に何度か触れる。ただ、誘う一言はない。そんなときは、好意を隠したまま相手の勇気だけを待つより、誘ってもよいことを伝えてみる余地があります。
以下は、その違いを考えるための会話例です。
お店の投稿から、会う話へ
彼そこ、前から気になってた。よさそうだよね。
あなた私も行ってみたい。よかったら一緒にどう? 来週なら土曜が空いてるよ。
この後、相手も予定を考えるか。難しい場合に別の日を提案するかを見ます。
誘う側からすれば、「誘っても迷惑ではなさそう」と分かる言葉は助けになります。これは、女性が全部リードするという話ではありません。こちらが意思を一つ渡して、その先を二人で考えられるかを見るということです。
逆に、「本当に会いたいなら、そっちから誘うでしょ」と試されるような言い方では、関心があっても身構える人がいます。男性だからというより、何を望んでいるか分からないまま採点されることが、話しにくさにつながるのでしょう。
ただし、自分から一度誘った後も、店選びも日程も当日の確認も全部こちらなら、「誘っていいと伝わっていないだけ」では説明しきれないかもしれません。入口を渡すことと、関係を一人で運ぶことは違います。
好意を伝えるのと、何度も誘い続けるのは違う
ここも、私自身の感覚として少し率直に書きます。
こちらが会う日を決めていないのに、「じゃあ来週は?」「その次の週なら?」「少しだけでも会えない?」と誘いが重なると、私は恋愛として追いかけたい気持ちが薄れることがあります。
自分に好意があるのだと分かるだけでなく、自分が何もしなくても、相手が関係をつないでくれるように感じてしまうからです。相手をもっと知ろうとするより、「この人は自分を好きでいてくれる」という安心が先に来る。
それは、誘った人の魅力が客観的に下がるということではありません。私の側の、関心の動き方の話です。
好きだと伝えてもらえることを喜ぶ人もいますし、好意がはっきりした方が近づける人もいるでしょう。だから、一度誘ったことや、嬉しいと返したことを後悔する必要はありません。
そのうえで、私は、相手の気持ちや暮らしに、まだ自分の知らない部分が残っていることにも惹かれます。
自分を好きかどうかだけで、その人の毎日が決まっているわけではない。自分以外にも大切な予定や人がいて、自分の意思でこちらと話している。その人を知りたいと思える余白です。
わざと返信を遅らせたり、他の男性の影を見せたりして、不安を作る必要はありません。好きな気持ちはあっても、相手の返事次第で自分の予定を全部空けない。それだけでも、二人の間には別々の意思が残ります。
一度誘って「また今度」と返されたら、こんなふうに相手へ渡しておくこともできます。
その後、こちらから何度も日程を作り直さなくてよい。相手を追わせるために消えるのではなく、次の一歩を相手も出せるようにしておく。その違いは大切だと思います。
「今度ね」が続く人に、さらに喜ばれる必要はない
こちらが誘うと「いいね、今度行こう」。でも、日程を聞くと流れる。数日後には、また別の投稿にDMが来る。
一度予定が合わないだけなら、決めつけなくてよいと思います。ただ、具体的な話だけ何度も進まず、雑談には戻ってくるなら、少なくとも今は、二人の時間をつくる動きが見えていません。
その人の中では、DMを続ける心地よさと、会う約束をしないことが両立しているのかもしれません。
ここで「もっと面白い話をすれば」「重くならずに誘えば」と工夫を重ねると、相手が動かない理由まで自分の課題になってしまいます。
こんなふうに、一度言葉にできます。
聞き方を整えることはできます。でも、会う意思がない人に、意思を生ませる正解の一文はありません。
話を戻して考える、今は会えないと率直に伝える、希望を曖昧にしたまま同じやり取りを続けようとする。その違いも、関係を選ぶための情報です。
「重い」「面倒」と返されても、会いたいと伝えたこと自体が悪かったとは限りません。相手の気持ちを強制することと、自分が望む関係を伝えることは、別です。
誘った後の見極めを詳しく考えたい場合は、毎日LINEするのに会おうとしない男性心理でも、具体的な行動を分けています。
好きでも、いつでも呼べる人にはならなくていい
会う話をすると「忙しい」と言うのに、夜になって急に「今から会える?」と来る。
その一通が嬉しくて、先にあった予定を動かしたり、疲れていても出かけたりする。会えるなら何でもいいと思っているうちに、会う時間も場所も相手の都合だけで決まるようになる。
私が気をつけた方がよいと思うのは、こうした形です。
すぐ誘いに応じたら「都合のいい相手」になる、という単純なルールではありません。自分も会いたい、予定も無理がない。それなら、急な誘いを楽しんでよいはずです。
でも、「断ったら、もう誘われないかもしれない」から毎回合わせているなら、嬉しさに加えて、関係を失う怖さも自分を動かしています。
会いたい気持ちは残したまま、自分にとってよい条件も出す。その提案に相手がどう応じるかを見ます。
「じゃあ日曜にしよう」と考えるのか。今夜は無理だと分かった途端、話が終わるのか。もちろん一回で意図を決めつけることはできませんが、いつも相手に都合のよい形にしか戻らないなら、その偏りは見過ごさなくてよいと思います。
余白を持つというのは、自分を好きかどうかで相手を不安にさせることではなく、自分にも選ぶ意思がある状態でいることです。
LINEを聞いてこないのは、脈なしだから?
DMで十分に話せているなら、連絡する場所を変える必要を感じていない人もいます。LINEを聞くと恋愛として受け取られそうで、ためらう人もいるでしょう。もちろん、今の気軽な距離を保ちたい場合もあります。
だから、聞かれない理由を一つに決めることはできません。
LINEの方が使いやすいなら、こう言えます。
最後の一文は、本当にそう思える場合に添えるものです。嫌なのに「大丈夫」と書く必要はありません。相手にも、交換するかどうかを選ぶ余地があります。
そして、LINEを交換できても、それは連絡先を交換したという事実です。恋人になる合意ではありません。反対に、DMのままでも二人で会い、関係の希望を話せているなら、「LINEではない」ことだけを問題にしなくてよいはずです。
連絡先が変わった後の頻度については、付き合ってないのに毎日LINEする男性心理で詳しく書いています。
相手が嬉しいことと、自分が無理なくできることの重なるところ
褒められる。話を覚えていてもらえる。誘いに「嬉しい」と返ってくる。関心がある相手からなら、そんな率直な反応を喜ぶ人はいるでしょう。
だから、駆け引きのために嬉しさを隠す必要はありません。
一方、返信の速さを比べて責める、他の男性の存在を使って焦らせる、試すために突然無視する。こうした働きかけでは、相手が反応しても、それが安心して近づきたい気持ちなのか、焦りなのかが分かりにくくなります。
ただ、相手に嫌がられないことを優先しすぎると、今度は自分がいなくなります。
夜中にしか来ないDMに、いつも起きて付き合う。会いたいと言えない。興味のない話でも、楽しそうな返事を探し続ける。それで連絡が続いても、自分にとって心地よい関係とは限りません。
それに合わせて時間を変える、翌日も普通に話す、断ったことを責める。その反応は、「可愛い」と言われる回数とは別のところで、関係の居心地を教えてくれます。
特別に思われたいのか、安心して付き合いたいのか
魅力的な人と毎日話せると、その関係を失わないことが目標になりやすくなります。
「彼と何をしたいか」より、「どうすれば返信が来るか」。
「自分は楽しいか」より、「彼は楽しんでくれているか」。
そんなふうに、気づかないうちに問いが入れ替わることがあります。
今の気持ちを言葉にするなら、「彼が好き」に加えて、「特別な一人として選ばれたい」があるのかもしれません。あるいは、「期待している自分だけが、先に進んでしまうのが怖い」なのかもしれません。
これは心理学の診断名ではなく、自分に問いかけるための言葉です。
相手が魅力的な人であることと、その人との関係が自分を幸せにすることは、同じではありません。好きな人を悪く言わなくても、今の関係では足りないものを認めてよいと思います。
少し不器用でも、あなたの希望を聞いて一緒に考えてくれる人。その人と過ごす安心は、会話が上手な人から届く一通とは、違う形をしているはずです。
もう少し、考えてみる
一か月も毎日DMしていたら、さすがに特別では?
親しい相手である可能性はあります。でも、何日で恋愛感情になるという境目はありません。日数を証拠にするより、二人で会うことや、これからどうしたいかを話せる関係かを見たいです。
私から誘ったら、追いかける側になってしまう?
一度自分の意思を伝えることと、相手が応じないまま働きかけ続けることは違います。こちらが一歩出した後、相手も歩み寄るか。そこまで含めて考えてください。いつも自分だけが会話を始めているなら、連絡がいつも自分からで疲れたときの記事も参考になります。
会ったことのない人に誘われたら、どうすればいい?
DMで親しく感じていても、実際にはまだ知らないことが多い相手です。会うなら人目のある場所を選び、自宅や個室に急いで行く必要はありません。お金や投資の話に移ったら、親しさとは別に立ち止まってください。断る意思は、相手が好意的に見える場合でも変えなくて大丈夫です。
毎日DMが来ることを、嬉しいと思ってよい。
その嬉しさを守るために、会いたい気持ちや、今のままでは寂しいという気持ちまで隠さなくてよい。
男性側の事情を知るのは、相手に合わせる正解を覚えるためではありません。相手を少し理解したうえで、自分の希望も関係の中に置くためです。
一般論では分からない彼の気持ちを、占いなら確定できるわけでもありません。それでも、どんな距離なら安心できるのか、どんな違いなら一緒に考えられるのかを、別の角度から眺めることはできます。
次の一通が、彼にもっと好かれるためだけではなく、あなた自身も心地よくいられる関係へ近づく一通でありますように。


