名前は、つけていません。

会うし、泊まるし、連絡も途切れない。でも「付き合っている」とは、どちらも言っていない。聞かれたら「まあ、そういう感じ」と答える。

最近はこれに、名前がつきました。シチュエーションシップ。

先に書きます。シチュエーションシップは、曖昧な関係とは別物です。 そして、悪いものでもありません。問題が起きるのは、続けているうちに「別物ではなくなった」ときです。

曖昧な関係と、何が違うのか

曖昧な関係

  • 片方は「付き合いたい」と思っている
  • もう片方が、答えを出さずに引き延ばしている
  • 「私たちって何?」を、片方だけが考えている
  • 曖昧さは、相手が作っている

シチュエーションシップ

  • 二人とも「今は名前をつけない」でいる
  • 引き延ばしているのではなく、そう決めている
  • 「何?」と聞く必要を、どちらも感じていない
  • 曖昧さは、二人で持っている

この記事の中心

曖昧な関係は、片方が曖昧にされている状態。シチュエーションシップは、二人で曖昧を選んでいる状態。外から見ると同じでも、中にいる人の苦しさはまったく違います。

だから「シチュエーションシップは良くない」とは、私は思いません。合意があって、二人とも今の形で困っていないなら、それは関係の一つの形です。

苦しくなるのは、合意が片方だけ切れたときです。

合意が切れる合図

  1. 01

    相手の予定を、先に知りたくなった

    「今週会える?」ではなく「今週、何してる?」を聞くようになった。相手の予定の中に自分の場所があるかを、確かめたくなっている。

  2. 02

    他の人の話を、聞きたくなくなった

    以前は笑って聞けた相手の飲み会や友人の話に、少し黙るようになった。

  3. 03

    「私たち何なんだろう」を、一人で考える時間が増えた

    以前は考えなかったことを、相手のいない時間に考えている。

三つのうち一つでも当てはまるなら、あなたの側の合意は、もう切れています。 相手の側はまだ切れていないかもしれない。ここから先は、シチュエーションシップではなく、曖昧な関係に変わります。片方だけが曖昧にされる形に。

名前がついていると、この変化に気づきにくくなります。「シチュエーションシップだから、こういうもの」と自分に言えてしまうからです。言葉は状態を説明しますが、状態が変わったことは教えてくれません。

続けていい条件と、続けないほうがいい条件

続けていい

  • 会わない期間があっても、不安にならない
  • 相手の他の人間関係を、聞いて平気でいられる
  • 「この形でいい」と、聞かれなくても思える
  • 終わるときの想像をしても、生活が崩れない

続けないほうがいい

  • 会えない日に、自分の価値が下がった気がする
  • 「そのうち付き合える」を、頭のどこかで前提にしている
  • 友人に説明するとき、言葉を選んでいる
  • 相手が誰かと付き合ったときの想像を、避けている

右側が増えているなら、あなたはもう「二人で曖昧を選んでいる」側ではありません。待っている側になっています。 待つのは悪いことではありませんが、待っていることを自分で認めないと、時間だけが過ぎます。

キープされているのではないか、と感じ始めているなら、キープされてる気がするに、確かめようとするほど苦しくなる構造を書いています。

終えるときは、はっきりさせなくていい

「私たち何なの?」と聞く必要はありません。合意で始まった関係は、自分の合意を取り下げることで終えられます。

伝えるのは、相手の気持ちではなく、自分の側の変化です。「私は、この形だと最近しんどくなってきた」——これだけで足ります。相手に「じゃあ付き合おう」と言わせるための言い方をしないでください。それは合意ではなく、譲歩です。譲歩で始まった交際は、譲歩した側が先に疲れます。

相手が「じゃあ付き合おう」と言った場合と、「そうか」で終わる場合。どちらでも、あなたは答えを得ています。

もし最初から片方だけが曖昧にされていたのだと分かったなら、それはシチュエーションシップではなく曖昧な関係です。その場合の終え方は、曖昧な関係の終わらせ方に、はっきりさせる質問と区切りをつけるLINEを書きました。相手の側の心理は、曖昧な関係を続ける男性心理に三つの行動で整理しています。

体の関係がある場合

体の関係があると、合意が切れたことに気づくのが遅れます。会っている時間の満足が、それ以外の時間の不足を隠すからです。

会っていない時間の自分を基準にしてください。会っている時間は、どちらの合意もまだ生きているように見えます。会っていない時間に、上の三つの合図が出ているかどうかです。

順番が逆になった関係の考え方は、体の関係はあるのに付き合おうと言わないに書いています。

もう少し、考えてみる

海外では普通だと聞きます

「シチュエーションシップ」という言葉自体が英語圏から来ていて、名前がついたことで話しやすくなった、というのはそのとおりです。ただ、名前がついたからといって、合意が切れたときの苦しさが軽くなるわけではありません。どこの国でも、片方だけが待つ形になれば同じです。

相手も同じ気持ちか、確かめたいです

確かめる方法は、聞くことしかありません。ただ、聞き方があります。「私のことどう思ってる?」は相手の気持ちを聞く質問で、答えが曖昧になりやすい。「私は最近こう感じてる。あなたは今の形で困ってない?」は、相手の状態を聞く質問です。答えは具体的になります。

友達に言えません

言えない理由が「説明が面倒」なら、問題ありません。「言ったら反対されそう」なら、あなた自身がもう反対しています。

期限を決めたほうがいいですか

決めるなら、「いつまでに付き合うか」ではなく「いつまでこの形を続けられるか」です。前者は相手が決めることで、後者はあなたが決められます。